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サルードでは、【但馬・丹後エリアマガジンJAM】(ジョインスリー社 発行)に、WebTipsを掲載させていただいております。
街角で是非お手に取ってお読みいただければ幸いです。

今回は、「各社のブラウザにAI機能が搭載され始めています。」というお話です。

AIっていつからあるの?

前回の記事で、ChatGPTやブラウザのAI機能を取り上げましたが、ところで、AI人工知能: Artificial Intelligenceは、「いつ頃からあったのか」と思いませんか?

筆者が最初にAIという言葉を知ったのは、1980年代に、当時の同僚から「Lisp(プログラミング言語)でAIが開発できるかも」という話を聞いたときでした。ネットで検索するとAIという名称は、1956年にダートマス大学で行われたダートマス会議で生まれたそうです。実は、AIという言葉の提唱者であったジョン・マッカーシーがLispの生みの親です。

ご興味のある方は、記事の内容はこちらからも参照できます。

総務省のWebページを見ると、第1次ブームから現在の第3次ブームまでがわかりやすく説明されています(下図)。

AI(人工知能の歴史)
1950年代から
(出典)総務省「ICTの進化が雇用と働き方に及ぼす影響に関する調査研究」(平成28年)

筆者がAIの存在を認識したのは第2次ブームですが、当時翻訳会社の機械翻訳の部署で働いていたので、第1次ブームの自然言語処理の流れですでに見聞きしていたことになります。機械翻訳は米ソ(当時)の宇宙開発競争で特にアメリカで注目されたといわれています。第2次ブームは筆者と同年代の技術者なら良く耳にしたであろうエキスパートシステムの時代です。コンピューターが認識できる形で記述したデータを与えると、専門家のような回答をすることができるようになりました。しかし、この当時はコンピューター自身が必要なデータを収集・蓄積することができませんでした。世の中にある膨大な情報をあらかじめコンピューターが理解できるようなデータとして用意する必要があり、活用分野が限定されていました。2000年代から現在に続く、第3次ブームを生んだブレークスルーは、ビッグデータとそのデータを用いてAI自身が知識を得る機械学習です。機械学習も、アルゴリズムを階層構造にして、「人工ニューラルネットワーク」を構築するディープラーニング(深層学習)が登場し、学習と知的な(インテリジェント)判断を行えるようになりました。これらを実現できるのは、高性能で高速な計算を実現できるGPUの並行処理などのハードウェアの技術革新のおかげといえます。

ディープラーニングのイメージ図
ニューラルネットワークの学習層
ディープラーニングのイメージ図

最近では、AIは戦争などの紛争局面でも多用されていると報道されています。ターゲット(敵)をAIが判断し、潜在的敵と判断して個人を目標にし、殺傷するような攻撃をAIが判断するのは違和感と恐怖を覚えます。(K)

参考資料:総務省https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc142120.html
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